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2017-02-21 16:48:00

決算書を不要とするアマゾン型融資は、こうした銀行の悩みを見事に解決しています。問題なのは、リアルタイムの企業の実態です。アマゾンモールに出品している商品の販売状況を見れば、企業の現在の本当の実力がつかめます。決済もアマゾンの口座を通す限り、資金トレースができますから、返済財源の確保も容易です。アマゾンに出品している商品が実質的に担保になりますから、不動産担保や保証人も不要です。

 さらに銀行における決算書の審査は現場である支店の担当者の起案からはじまって、課長、支店長の決裁、そして金額次第では本店の決裁も必要になりますから、かなりの日数がかかります。

 それに対し、アマゾン型融資はモールに出品している商品の売り上げ状況をコンピュータで判断するだけですから、銀行よりずっとスピーディーに決定できます。

 アマゾン型融資で対応可能なのはアマゾンに出品した商品関連の運転資金だけであり、今後の企業の浮沈がかかる設備投資などの大型融資には向いていません。したがって、アマゾン型融資が企業金融の主流となることはありません。ただ、このアマゾン型融資が銀行型融資の脆弱性を補い、しかも、顧客の利便性の向上に寄与していることは間違いありません。銀行にとって、アマゾン型融資が一つの脅威となることは事実でしょう。また、銀行に対して、決算書の財務的数値をモノと関連して裏付けることの重要性を再認識させているともいえます。(了)

(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)